株式会社京都紋付は、2010年2月に発表した『黒染めデニム』と、染め技術の加工ブランド『御黒染司』が、京都商工会議所の知恵ビジネスプランとして認定されたことを発表した。
伝統をファッションに融合
京都紋付は、大正4年の創業以来、伝統工芸の京黒紋付染めで培ってきた黒染め技術を生かしたデニムを開発した。また、デニム以外でも最高の黒を染める技術を『御黒染司』という加工ブランドで展開していくという。
今回、上記2つのビジネスが京都商工会議所の実施する「京都の特性と企業独自の強みを活かしながら、新たなビジネスモデルを開拓し、顧客創造を実現する知恵ビジネスプラン」として認定された。
『黒染めデニム』は、同社の直販サイト「BL-WHY」にて販売される。染めの手法によるバリエーションがあり、伝統技術を活かした「黒染(KROZOME)デニム」、バックスタイルに紋が入った「紋(MON)デニム」、藍染めに黒染めを重ねた「襲(KASANE)デニム」の3タイプが用意される。
さらに、パリでオートクチュールのデザインを手がけ、後に日本でレプリカデニムの先駆者となった田垣重晴氏の監修による「田垣コラボデニム」も用意されている。デニムの価格はタイプにより異なるが、19,800円~44,800円(税抜)で販売される。
また、『御黒染司』では、あらゆる素材を染める黒染めの染加工ブランドとしてアパレル業者、並びにテキスタイル業者への加工提案を行う。これまでゴア・テックス、TAKEO KIKUCHI、ONITSUKA TIGERといった企業・ブランドから黒染めの依頼を受けており、それらの経験をもとに、黒さを極める加工として今後展開していくという。
Editor's eyes
写真を見る限り「黒っぽい」ではなく、本当の黒さを感じる。これが伝統技術のなせる技なのだろう。なお、同社の直販サイト「BL-WHY」では、バンダナやサスペンダーといった小物、ジャケットなども掲載されているので、興味のある方はWebサイトでチェックして欲しい。
株式会社京都紋付BL-WHY