大阪高島屋は、2011年3月3日、リニューアル工事が完成し、全館グランドオープンすることを発表した。
同グランドオープンでは、馬蹄形で東西に長い建物構造の問題点を解消する目的で、西ゾーンの2階から5階に集積・再編集する紳士ファッションや、高島屋の強みである「本物・伝統・上質」をベースに「今・これから」を捉えて再強化した呉服・美術・リビング、和洋菓子の各売場が、新たに完成することになっている。
なお、同店は、2006年11月に着工した増床・改装計画において、「より高島屋らしく、より百貨店らしく」を新しい店作りのコンセプトに掲げ、利用客からの意見、要望をベースに、「高島屋に期待されていること」、「百貨店に求められていること」を考え、一貫してユーザー目線に立った品揃えや販売、サービス、環境の実現に取り組んできた。
また、これまでにも、2010年3月の増床第1期オープンでは、「新生なんば」の核として、大阪高島屋の増床を機に「新なんば時代、開花。」を宣言し、さらに、9月の第2期オープンでは、婦人服や化粧品など女性向け主力アイテムの売場が完成し、「女性のキレイをなんばから発信」してきている。
意識するにしてもしないにしても、気分が厳かになるイメージの百貨店。だらしなくなった時代だからこそ、ある意味必要な空間とも言える。自由競争とはいえ、同じステージに立つ必要はない。品格こそが、百貨店の命であろう。
株式会社高島屋リリース